スリランカ紅茶の魅力

スリランカ(セイロン)紅茶の魅力

伝説によれば、お茶を飲む文化は5,000年ほど前に中国大陸で始まったと言われています。しかし19世紀から20世紀にかけて、ほぼすべての大手紅茶ブランドに原料として使われ、紅茶を世界中に広く知れ渡らせたのは、セイロン(スリランカ)です。スリランカ産紅茶は他に並ぶもののない優れた品質と、小さい島国ながら茶葉の栽培されている地域の環境的特徴によって、非常に豊富な個性の紅茶が生まれることで高く評価されています。

紅茶の専門家がスリランカ産紅茶の品質を評価するときには、大抵の場合乾燥した状態での茶葉の形状、抽出した後の茶葉の形状、そして抽出された紅茶の色・香り・濃さ・味わいといった様々な要素から判断します。しかし本当にその紅茶が「優れた品質」であるかどうかを見極めるのは、豊富な経験を積んで熟練したティーテイスターによるテイスティング技術に委ねられています。

スリランカは、世界的に知られた文化遺産とともに、世界でも「トップクラス」と呼ばれる優れた品質の紅茶の産地として、認知されています。スリランカの「低地産」の紅茶といえば、標高2,000フィート(約600m)より低い地域で収穫された茶葉で、乾燥した状態の茶葉の美しい形状から特に中東地域では高く評価されており、抽出した後の茶葉の銅のように深遠な色合い、そして抽出された紅茶は赤みを帯びた水色、濃厚な味わいが特徴です。乾燥した状態の低地産の茶葉は「一点のブレもないブラック」と評価されるほど、繊維や余分な部位を含まず、統一されたブラックの美しい形状で知られています。

標高4,000フィート(約1,200m)より上の高地で収穫された茶葉は、対象的に明るい色合いで、抽出された紅茶は鮮やかな水色と華やかな香り、そして心地よい渋みをもった爽やかな味わいで知られています。高地産の茶葉は低地産のような濃いブラックの色ではなく、よりブラウンに近い色合いです。一方、抽出された紅茶は同じ高地産でもゴールドに近い明るい水色と軽やかな味わいのものから、深いレッドの水色と深みのある味わいのものまで、幅広い個性が存在します。

スリランカでは紅茶の品質を守ることに徹底してこだわっており、その品質を測るには様々な要素が存在し、その複雑な要素がバランスよく折り重なっていることが、「優れた品質の紅茶」と呼ばれるための条件となっています。乾燥した状態の茶葉については、吹き出したばかりの新鮮な茶葉に含まれるクロロフィルの量から、その形状を評価します。新鮮な一芯二葉(いっしんによう)に含まれるポリフェノール、そしてポリフェノールオキシダーゼと呼ばれる酵素、さらにテアフラビン、テアルビジン、カフェイン、エッセンシャルオイル、糖分、アミノ酸、これらすべての成分が、抽出された紅茶のおいしさに影響します。
だからこそ、スリランカでは茶摘みの段階から一つひとつ、伝統的な製法に忠実に行っているのです。どんなに優れた品質の茶葉であっても、ふさわしくない環境下で製茶されれば、おいしくない紅茶になってしまいます。スリランカでは茶園から製茶に至るまですべての工程で、細部にわたって厳しい基準で管理を徹底しているため、世界トップクラスの紅茶生産国として評価され、ISO技術委員会から「世界で最も清潔な茶葉」と認定されるに至ったのです。

茶園紹介

スリランカ(セイロン)では、イギリスの植民地時代の19世紀半ばに紅茶づくりが始まりました。現在では世界有数の紅茶の産地となり、美しい風景の茶園(エステート)で多くの人々が、愛情を込めて紅茶づくりに励んでいます。ディルマの茶葉が栽培されている茶園では、1年を通して毎日、何千名もの人々が「一芯二葉(吹き出したばかりの新鮮な新芽と若葉)」を丁寧に手摘で収穫し、伝統的な製法で製茶しています。美しい自然の恵みに、茶園で働く人々の熟練された技術が合わさることで、ディルマ紅茶のおいしさが生まれています。
スリランカ高地・中地・低地それぞれの、ディルマの茶葉が収穫されている代表的な茶園をご紹介します。