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紅茶トピックス
2009.04.23

ディルマの自然保護への取り組み:スリランカ初の「エレファント・インフォメーションセンター」が開館しました。

ディルマコンサベーション

スリランカには野生の象の生息する地域があります。象たちとスリランカの人々とは、あまり広くは知られていませんが、住民の暮らしと開発が発展するにつれて、住む場所をめぐって絶え間ない争いを繰り広げてきました。
毎年推定150頭の象が、人間の仕掛けた罠にかかったりして、命を落としています。その理由の多くは、象たちが食料を求めて人間の住みかに進入し、損害が生じることによるものです。このような象と人間との縄張り争いは、1950年代以来続く問題になっていますが、人々の象に対する正しい理解が不足しているために、状況は更に悪化しています。
しかし逆に言えば、野生の象の習性や性格を正しく理解し、相応しい解決法を見つけることができれば、人と象との争いは避けられます。象は体格は大きくても、本来とても穏やかな性格の動物なのですから。
そこでMJF慈善基金のグループ機構である「Dilmahコンサベーション(自然保護機構)」では、この象と人間との問題に対する社会の認知向上を図るため、スリランカ野生生物保護局および環境省と連携し、「エレファント・インフォメーションセンター」を建立しました。同センターは各方面の研究者や学生、観光客に象に関する情報を提供するとともに、人間との縄張り争いの問題を提起し、どのような解決法が自然で相応しいかの議論を人々の間で高めることを目的に、ウダワラウェー国立公園近く、象の保護施設内に建設されました。

ディルマコンサベーション

「ビジネスとは人から人への奉仕の行い」という理念に基づき、倫理的な経営を行っているディルマ社。そのディルマ社による慈善活動の幅を広げ、2007年に「ディルマ・コンサベーション」は設立されました。ディルマ・コンサベーションでは国際自然保護連合(IUCN)の協力を得て、人間と自然界との「より持続的で責任ある関わりあい」の実現に取り組んでいます。そして人々に、自然への畏敬の念を持ってもらい、自然を保護し、調和的に共存していく意識を喚起すべく活動しています。特にディルマ・コンサベーションではアジア象の保護に重点的に力を入れ、生物の多様性を保全し、茶という長い伝統を持つ健康的なハーブを、持続的に栽培していける環境づくりに取り組んでいます。

そして2009年4月9日、ディルマ・コンサベーションはスリランカ環境省の推薦および野生生物保護局(DWLC)の支援を受けて、「エレファント・インフォメーションセンター」を開館しました。アジア象を専門にした資料館というのは、スリランカでは初の試みでした。
センターではアジア象の特徴や習性を、アフリカ象の場合と比較して展示し、その保護の必要性を来場者に理解してもらう内容になっています。象の特徴以外にも象と人間との争いの歴史、そして象が人々の文化にいかに大きな影響を及ぼしているかなど、情報を英語、シンハラ語、タミル語の3つの言語で展示しています。展示されている情報の大部分は、IUCNのDevaka Weerakoon博士によって調査されたものです。
その他にも、たくさんの象の写真を展示しています。場内の学習スペースではスリランカの象を紹介するVTRが流れ、その行動の特徴などをわかりやすく学ぶことができます。これらの写真は国際的にも名の知られた野生生物写真家の、Palani Mohan氏やNihal Fernando氏らによって撮影されたものです。

ディルマ・コンサベーション
開館式では環境・天然資源担当大臣のPatali Champika Ranawaka氏が主賓としてスピーチを行い、「本センターは当国立公園のみならず、我が国スリランカの将来の世代のための学びの場として、大きな役割を果たすことでしょう。立ち上げてくれたディルマ社に感謝します」と述べられました。また開館式には、DWLC事務局長のAnanda Wijesooriya氏も出席され、ディルマ・コンサベーションからは会長代理のヒメンドラ・ラナウィーラ氏、そして取締役のディルハン・フェルナンド氏が参加しました。

エレファント・インフォメーションセンターは、ウダワラウェー国立公園の象保護施設内に設立されました。この保護施設は1995年に、DWLCによって建立されたもので、親象を亡くした小象を保護し、訓練して野性に帰す活動をしています。毎年10 ‐ 15頭の小象が、群れからはぐれたり母親象を亡くしたりして、孤児となっています。現在同施設には40頭の小象が保護されており、施設の取り組みは国際的にも高い評価を受けています。保護された小象たちは、問題なく野生に帰ることができるように、ジャングル地帯の広大な土地で、人間との接触を最小限に抑えた環境で訓練を受けています。ディルマ・コンサベーションではその他にも、怪我や病気を負った象の治療を行う施設の充実のために資金を拠出し、DWLCの活動を支援しています。これまでに55頭の象がウダワラウェー国立公園内の野生世界に帰され、首につけた発信機でその動きをモニターしています。

より詳しい情報については、ディルマ・コンサベーションのウェブサイトをご覧ください。
(こちらから: www.dilmahconservation.org

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