【第2章】自分たちの育てた茶葉100%の紅茶ブランドの夢
メリルは24歳の時にセイロンへ帰り、イギリスの企業が経営していた紅茶会社で働き始めました。彼はそこで日本を含め、たくさんの国へセイロンの茶葉を輸出するビジネスに携わりました。そして32歳で彼は独立を果たし、その後セイロンで最も成功した紅茶ビジネスマンとして、アメリカ合衆国、カナダ、ソビエト連邦(当時)、オーストラリア、ニュージーランドなど世界各国への茶葉の輸出を展開しました。彼が厳選した上質のセイロン茶葉が有名な紅茶ブランドの原料となって、世界各国で大手の紅茶ブランドの発展を支えていたのです。
1970年代には社会主義政策を訴えたスリランカ政府によって茶園の所有権を奪われ、一度は会社を売却しようかと悩んだこともありました。しかしメリルはセイロン紅茶への思いをあきらめず、しっかりとビジネスを守り育てていくことを選びました。
既に原料茶葉の輸出ビジネスで成功を収めていたメリルですが、実は彼にはまだ叶えられていない、若かりし頃から描いた大きな夢があったのです。それは、他社ブランドの原料としての茶葉を供給するだけでなく、「自分たちの育てた茶葉を100%使って、製品化までのすべてを自分たちで行い、独自の紅茶ブランドとして世界に広めたい」という夢でした。
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